尿管ステント留置中看護の基本の“き”!

新人ナース
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既往に【尿管ステントあり】って書いてあったけど、他にも調べなきゃいけないことがありすぎて、調べきれない…

若手ナース
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「尿管ステント」って、腎臓と膀胱を繋いで尿を出す…ことくらいしかわからない!

そんな方に向けて、私なりに尿管ステントについてまとめたあんちょこの中身を公開します!

日々の勉強の手助けに、ちょこっとでもなれれば嬉しいです!

尿管ステントとは

「腎盂と膀胱を繋ぐ尿管に留置される、尿を膀胱に排出するためのカテーテル」のことです。

このステントが留置される患者さんの状態としては以下が挙げられます。

・尿路結石

・尿路狭窄

・尿管狭窄悪性腫瘍による尿管への浸潤が起きている場合

・水腎症                                         (尿管の狭窄や閉塞によって、腎臓がパンパンになった状態。腎臓に負荷がかかるので腎臓の機能低下や、尿の貯留により感染を起こします。)

・尿管ステントの両端は腎盂・膀胱内に留置されますが、先端がぐるぐるとした形状になっているのは、自然逸脱を防ぐためです。

・尿管ステントは基本的にレントゲンには映らないものになります。

尿管ステント留置時のリスクと看護

【リスク1】ステントの閉塞

ステントが閉塞すると腎盂に尿が溜まり、腎臓に負荷がかかるため水腎症腎機能の低下を起こします。

また、腎盂に尿が長時間溜まることで、腎実質が炎症を起こし、腎盂腎炎を起こします。

そのため、閉塞を防止目的で看護師は

飲水励行

定期的な交換

が継続して行えるように支援していきます。

【リスク2】デバイス留置による感染

ステントを留置することによる感染は、6週間以上留置している人の54%に見られるという文献があります。

感染をきたすと重症化した場合敗血症に移行する可能性もありるため、看護師は体温を初め、尿の性状や混濁・浮遊物の有無の確認…等、日々の身体観察を丁寧に行い、重症化防止に務める必要があります。

尚、デバイス留置による感染を起こしやすくするリスクファクターとしては

・糖尿病

・慢性腎不全

・糖尿病性腎症

が挙げられます。

糖尿病と感染症の関連については今後別記事にまとめる予定です。

まとめ

この記事では尿管ステント留置中の患者さんを看護する時に考えたいリスクについてまとめました。

尿管ステント留置中は閉塞・感染に注意することが大切でした。

私のあんちょこが何方かの看護の一助になっていたら嬉しいです!

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